親の家・空き家どうするナビ

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人が住んでいない家の管理

空き家を放置する前に知っておきたいリスクと管理方法

手帳を持ち、空き家の外壁や屋根を確認する男性

親の家に誰も住まなくなっても、すぐに売るか貸すかを決められないことがあります。ただし、長く人が住まないと、湿気、雨漏り、庭木、たまった郵便物などの変化に気付きにくくなります。

家をどうするか決まっていなくても、誰が見回るかと次に確認する日だけは決めましょう。大きな傷みがあるときは危ない場所へ入らず、専門の事業者や家がある地域の自治体へ相談してください。

最初に確認

この記事の結論

売るか貸すか決まっていなくても、見回る人と次に確認する日を決めましょう。管理が難しいときは、管理を頼む場合や売る場合を比べます。

まずやること

鍵の場所と緊急連絡先を家族で共有し、見回る人と次の日を決めます。

今はまだしないこと

傷んだ屋根や室内へ無理に入りません。次の確認日を決めないまま放っておくことも避けます。

空き家で見落としやすい変化

見る場所起こりやすいこと確認すること
家の外と土地草木が伸びる、雨どいが詰まる、郵便物がたまる外から安全に見える所を定期的に見る
家の中湿気、カビ、水漏れ、虫、設備の故障安全に入れる場合だけ、換気して目で見る
近所との関係落ち葉、枝のはみ出し、破損、防犯の不安連絡先と管理する人を家族で共有する
お金税金、保険、修理、移動、管理を頼む費用1年間の金額と払う人を記録する

見回る回数は、場所、季節、家の状態で変わります。家が遠い場合は、近くの親族や管理サービスへ頼むことも考えられます。誰が何を見るかを先に決めましょう。

写真とメモを残す

管理の記録は、家を残すためだけのものではありません。売る、貸す、こわすを比べる材料にもなります。見回った日、家の写真、見つけた傷み、かかったお金、近所からの連絡を一つにまとめましょう。

  • 見回った日、天気、家の外の写真を残す。
  • 郵便物、電気、水道、ガスの状態を確認する。
  • 雨漏り、水ぬれ、窓や扉の破損を見つけたら記録する。
  • 庭木、雑草、となりの土地へ出ている枝を撮影する。
  • 緊急連絡先と、費用を誰が払うかを家族で共有する。

家の傷みが進み、管理を続けるのが難しいときは、家を残して売る、買取、解体などを比べます。合う方法は家の状態や地域の需要で変わるため、複数の情報を確認してください。

モデルケース

片道の長い見回りを、Mさんだけの役目にしないために

Mさん(54歳)が管理していた空き家は、自宅から250km離れています。家族はあと1年考えたいと言う一方、月1回の見回りで丸一日がなくなり、台風のたびに雨漏りや近所への影響が気になっていました。

見回り時間を書き出して、家族に見せた

Mさんが交通費と点検時間を1年分にすると、30万4,000円、96時間でした。月1回の管理サービスと3か月ごとの自分の訪問を組み合わせれば、同じ30万4,000円で移動を64時間減らせます。「頼んだままにせず、1年後には家の方針を決めよう」と家族にも伝えました。

3つの道を、移動時間まで含めて見る

自主管理、管理サービス、半年で売却準備をする場合の費用と時間
選択肢表に入れた金額時間・期間負担・注意点
毎月自分で見に行く交通・点検など年間30万4,000円年96時間直接見られるが移動負担が大きい
月1回の管理 + 自分は3か月ごとMさんの選択管理料など年間30万4,000円年32時間費用は同額の試算で、移動を64時間減らす
半年で売却準備を進める準備25万円 + 半年分の管理費15万2,000円売却前の負担40万2,000円売却完了後は管理を終えられる

Mさんと家族が決めた期限

管理を1年間頼み、その後6か月で売却準備と売却を進めます。開始から18か月目に950万円で成約した場合、950万円 − 1年目の管理30万4,000円 − 売却準備25万円 − 追加6か月分の維持費15万2,000円 − 仲介手数料38万円 = 税引前841万4,000円です。

移動が減り、家族の話が始まった

自分で5年間管理する道では約152万円と480時間が必要です。1年で方針を決め、18か月目に成約できれば、その後の長距離移動を減らせます。Mさんは見回りの負担を一人で抱え込まず、家族と家の期限を話せるようになりました。ただし、管理サービスを使っても傷みや事故を完全に防げるわけではありません。

管理を頼むだけで終わらせない

管理を頼む期間を1年と決め、点検範囲、緊急時対応、毎月の写真と記録を確かめる。同時に、売る・貸す・家族で使う道を話す日と期限も決める。この二つを一緒に進めることが、遠方管理を先送りにしない助けになります。

見落としやすいこと

鍵の場所や連絡先を一人だけが知っていると、急な連絡に対応しにくくなります。将来売るつもりでも、家に残った物や土地の境目の確認を後回しにすると、準備に時間がかかります。今すぐ決められないときは、三か月後や半年後にもう一度確認する日を決めましょう。

管理を続けるのが難しくなったら

空き家の管理が難しくなる理由は、家の傷みだけではありません。家までの移動、仕事や介護、家族の分担、費用が重なると負担になります。管理を続ける手間とお金を調べ、売る、買い取ってもらう、こわす、管理を頼む場合を比べましょう。

近所から連絡があったとき、誰が返事をするかも決めます。困っていること、写真、対応した日、費用を残すと、家族や相談先へ伝えやすくなります。家に危険を感じたら無理に入らず、自治体や専門家へ相談してください。

遠方から管理する場合の準備

遠方に住んでいる場合は、訪問ごとに確認する項目を固定すると漏れを減らせます。外観、郵便物、通水や換気の可否、庭木、近隣からの連絡を順に確認し、写真と日付を残します。自分で訪問できない期間があるなら、代わりに確認できる人やサービスを探す前に、何を頼みたいのかをメモしておくと相談しやすくなります。

保険やライフラインの契約を変える場合も、空き家の状態や契約条件により確認事項が異なります。連絡先を一人だけが持つ状態を避け、家族間で共有してください。管理の負担が続くようなら、保有を続けることだけを前提にせず、売却や解体を含む選択肢を比較する機会を設けることが大切です。

行動の順番

読んだあとに進める3ステップ

  1. 管理情報を集める

    鍵、連絡先、訪問日、写真、費用と近隣からの連絡を一つに記録します。

  2. 続け方を相談する

    自分では難しい作業を分け、管理を頼む場合や売る場合を比べます。

  3. 次回日を共有する

    担当、次の訪問日、緊急時の連絡方法を家族の記録へ残します。

参考情報

自治体の相談窓口や管理に関する案内は地域で異なります。所在地の自治体の情報と必要に応じて専門家へご確認ください。

家の管理と次の選択肢を整理する

空き家の期間、家の状態、管理にかかるお金に答えると、売却、買取、解体、活用のどれから確認するかを整理できます。

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