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売る前に家を直すか考える

売却前にリフォームすべきか迷ったときの考え方

古い家の室内で、壁と窓枠の状態を確認する担当者と所有者

古い家を売る前に、家を直す工事(リフォーム)が必要か迷う人は少なくありません。きれいにすると印象は良くなりますが、工事に使ったお金の分だけ高く売れるとは限りません。買う人が自分で直したい場合や、家より土地を重く見る場合もあります。

大きな工事を始める前に、そのまま売る場合の査定、必要な所だけ直す場合の見積もり、買取、貸す場合を比べましょう。「見た目をきれいにする工事」と「安全や雨漏りに関わる工事」を分けると、必要な工事が見えやすくなります。

最初に確認

この記事の結論

先に工事を決めず、そのまま売る場合の査定と、直す場合の見積もりを比べましょう。費用、期間、工事中の管理も確認します。

まずやること

傷んでいる所と設備を写真に撮り、安全に関わる所と見た目の問題を分けます。

今はまだしないこと

そのまま売る場合の査定を取る前に、大きな工事を契約しないようにします。

家を直すか、そのまま売るかを比べる

方針 向きやすい状況 注意点
今の状態で売る 買う人が自分で直したい、土地を探す人が多い 傷みや不具合を説明できる資料があるとよい
軽い修繕をする 清掃、破損補修、庭木整理で印象が変わる 費用と売却価格への影響を分けて見る
大規模改修をする 賃貸活用や自己利用も検討している 工期、資金、耐震、設備更新を確認する
買取を相談する 修繕せず早めに条件を知りたい 価格と引き渡し条件を通常売却と比べる

モデルケース

全面改修の見積もりを前に、立ち止まったKさん

Kさん(58歳)は、築38年の実家を9か月以内に売りたいと考えていました。現況査定は1,100万円ですが、古い内装を見るたびに「このままでは売れないかもしれない」と不安になります。一方、500万円の全面改修が買い手の好みと合わず、工事費を回収できないことも心配でした。

売却前の最低限の修理と全面改修の見積もりを比べるイメージ

工事費を回収できるか、数字にした

Kさんは工事を決める前に、現況の成約価格、最低限の修理見積もり、全面改修後の成約価格を同じ表にしました。工事費だけでなく、売却までの維持費と仲介手数料も入れると、見た目を新しくすることと手元に残る額は同じではないと分かりました。

3つの工事範囲を並べる

工事をしない、最低限直す、全面改修する場合の税引前の比較
選択肢成約時の計算税引前の比較額期間・注意点
工事をせず売る1,100万円 − 4か月分の維持費10万円 − 仲介手数料42万9,000円1,047万1,000円4か月で成約する設定。不具合を伝える
安全に関わる所だけ直すKさんの選択1,170万円 − 工事60万円 − 5か月分の維持費12万5,000円 − 仲介手数料45万2,000円1,052万3,000円必要な工事を記録して説明する
500万円で全面改修する1,450万円 − 工事500万円 − 4か月分の維持費10万円 − 仲介手数料54万5,000円885万5,000円4か月の工事後に成約する設定。買主の好みと合うとは限らない

Kさんが直すと決めた範囲

Kさんは雨漏りや水回りなど安全に関わる所だけを60万円で直し、工事内容を記録しました。5か月目に1,170万円で成約した場合、工事60万円、維持費12万5,000円、仲介手数料45万2,000円を差し引いた税引前の比較額は1,052万3,000円です。

大きく直さないことへの納得

工事をせず4か月目に1,100万円で成約した案の比較額は1,047万1,000円で、最低限の修理案との差は5万2,000円です。全面改修案は、4か月の工事後に1,450万円で成約しても比較額は885万5,000円で、最低限の修理案より166万8,000円少なくなります。Kさんは、全面改修をしないことを消極策ではなく、回収の見通しを踏まえた選択として受け止められました。

見た目より先に確かめること

大きな工事を契約する前に、現況の売却条件、最低限の修理見積もり、工事後の売却条件を同時に確かめる。工期中の維持費と、工事後に想定価格で売れない場合も見る。この順番が、Kさんのように工事の範囲で迷ったときの判断材料になります。

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必要な工事範囲と見積条件を比較したい方へ

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対象地域のリフォーム会社を紹介してもらい、工事内容と見積りを比較できるサービスです。売却価格や工事費の回収を保証するものではありません。

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見積もりを取る前に確認すること

  • 雨漏り、床の沈み、傾き、外壁、屋根、設備の状態を写真で残す。
  • 売却、賃貸、自己利用のどれを主目的にするか決める。
  • 工事費、売却査定、賃貸収入の見込みを別々に確認する。
  • 家族の費用負担や、工事後に売れなかった場合の扱いを話し合う。
  • 建築基準、耐震、登記、税務の確認が必要な範囲を分ける。

家を直すことが合うかどうかは、家の状態や売り方で変わります。工事費、売れる金額、借り手が見つかるかは約束されません。査定と見積もりを比べてから決めましょう。

大きな工事をしないときにできること

大きな工事をしなくても、掃除、庭木の手入れ、換気、家に残った物の仕分けはできます。危ない所をメモしておくと、買いたい人や査定する人へ家の状態を伝えやすくなります。

直すか迷う所は、売却の査定と工事の見積もりの両方で質問しましょう。売る側の見方と工事する側の見方を聞くと、片方だけで決めるのを防げます。

見た目の工事と、安全のための工事を分ける

売却前の工事は、すべてを新しくすることだけが選択肢ではありません。片付け、清掃、危険な箇所の応急対応、設備の状態を記録することは、見学や相談の準備として役立つ場合があります。一方で、水回りや内装に大きな費用をかける前には、買い手が建物をどう見るか、土地としての需要が強いかを確認したほうがよいこともあります。

建物状態の確認には、既存住宅に関する点検・調査の情報を参考にできる場合があります。ただし、調査やリフォームを行えば高く売れる、早く貸せるというものではありません。売却査定、賃貸活用の相談、リフォーム見積りを同じ物件情報で比べ、必要な工事の範囲を決めてください。

工事の前に、今の状態を残す

工事の前後を比べるには、現在の状態を写真とメモで残しておくことが役立ちます。傷みが気になる場所、動かない設備、水漏れの有無、家財の量、清掃だけで改善できそうな場所を分けて記録します。売却相談では、直すべき部分を判断する材料になり、賃貸を検討する場合には修繕の優先順位を話す材料になります。

見積りを取るときは、工事をしない場合の売却・賃貸の見方も同時に確認してください。必要最低限の安全対応と、見た目を整える工事、設備を更新する工事は目的が違います。予算を先に決めるだけでなく、工事後に誰が管理するか、どの期間保有するかを家族で共有すると、無理のない範囲を考えやすくなります。

判断した理由を残しておく

工事をする場合も見送る場合も、比較した見積りと判断理由を残しておくと、家族や次の相談先と状況を共有しやすくなります。

行動の順番

読んだあとに進める3ステップ

  1. 今の状態を記録する

    家と設備の写真、傷み、これまでの修理、家財、希望する時期をまとめます。

  2. 査定と見積もりを取る

    同じ資料を使い、今の状態で売る場合の査定と、必要な所だけ直す場合の見積もりを確認します。

  3. 費用と期間を比べる

    工事費、工期、売却までの管理を表にし、判断理由を家族へ共有します。

参考情報

改修の必要性、契約、建築や税務に関する判断は条件によって異なります。専門家や公的窓口へご確認ください。

直す・貸す・売るを順番に比べる

家の状態や急ぎ具合に答えると、直す、貸す、売るのどれから確認するかを整理できます。

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